Pocket 3ユーザーが考えるOsmo Pocket 4|登山・アウトドアでの乗り換え判断

出典:DJI公式
2026年4月16日、DJIから待望の新型ポケットジンバルカメラ「Osmo Pocket 4」が発表されました。発売日は4月22日とごく最近。
私はPocket 3を登山・アウトドアのメイン動画機材として1年以上愛用てきました。
この記事では、Pocket 4は本当に乗り換えるべきなのか?を真剣に考えてみました。
- Osmo Pocket 4とPocket 3のスペック比較(登山視点)
- 特に登山・アウトドア用途で効く進化ポイント
- Pocket 3ユーザーが乗り換えるべきか?の判断軸
- これから初めて買う人はどっちを選ぶべきか

先に結論だけ言っておくと、私は「乗り換えアリ」派。
特に内蔵ストレージ107GBとバッテリー強化は、登山視点でかなり魅力的に感じてます!
ちなみに「Pocket 3を登山で使った実際の感想」は、こちらの記事でたっぷり書いているので併せてどうぞ。

Osmo Pocket 4 と Pocket 3 の主要スペック比較【早見表】
まずは主要スペックをざっくり比較。
| 項目 | Osmo Pocket 3 | Osmo Pocket 4 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2023年10月 | 2026年4月22日 |
| 重量 | 179g | 190.5g(+11.5g) |
| サイズ | 139.7×42.2×33.5mm | 144.2×44.4×33.5mm |
| センサー | 1型CMOS | 1型新型(積層型・全画素PDAF) |
| ダイナミックレンジ | 12.6段 | 14段 |
| 絞り | f/2.0 | f/2.0 |
| 動画最大 | 4K/120fps | 4K/240fps |
| 写真 | — | 約3700万画素 |
| 内蔵ストレージ | なし | 107GB |
| バッテリー | 1300mAh | 1545mAh(最大240分) |
| AF | ActiveTrack 6.0 | ActiveTrack 7.0 |
| 操作系 | ジョイスティック | 5Dジョイスティック+物理ボタン追加 |
| 音声 | DJI Mic 2対応 | OsmoAudio 4チャンネル |
| 転送 | microSD | USB 3.1(最大800MB/s) |
| 価格 | 値下がり中 | 77,660〜99,880円 |
Pocket 4の進化ポイントを登山視点で評価
スペック表を並べただけでは実際の使用感は見えてこないので、
登山・アウトドアで効くポイントに絞って評価していきます。
内蔵ストレージ107GBが地味に効く
107GBあれば4K/60fps動画で約220分、1080p/24fpsなら約600分の録画が可能。
登山での撮影なら十分な容量で、人によってはSDカードが不要になることも。
さらにUSB 3.1(最大800MB/s)での高速転送にも対応しているので、帰宅後のデータ移しもストレスフリー。

SDカード忘れた!とか容量いっぱいだった!という時のケアにもなりそうですね!
バッテリー容量アップで長時間山行が現実的に
バッテリーは 1300mAh → 1545mAh にアップし、1080p/24fpsで最大240分の録画が可能になりました。
65W PD充電器なら18分で80%、32分でフル充電。
朝5時に出発する登山でも、前夜の充電を忘れていても何とか間に合うレベル感です。

利用できる時間が増えるのはシンプルに嬉しい!
ダイナミックレンジ14段でアウトドア風景が活きる
地味だけど効いてくるのがダイナミックレンジの向上。12.6段 → 14段は、明暗差の激しいシーンで差が出てきます。
- 朝焼け・夕焼けの逆光シーン
- 雲海の白飛び
- 森の中の暗部と抜けの青空のコントラスト
登山は明暗差の激しい環境ばかりなので、この進化は素直に嬉しいポイント。
10-bit D-Logにも対応しているので、カラーグレーディング前提で撮る人にはさらに武器になります。

キャンプの夜などのシーンに対しても、3から進化していそうです!
約3700万画素で”静止画も使える”機材に
Pocket 3は写真機能もありましたが、約940万画素と高解像度とは言えないレベル。
Pocket 4では約3700万画素の静止画が撮影できるので、アウトドアでのスナップ撮影機として一気に戦力化します。
ミラーレスカメラは大きいセンサーサイズによる絵作りが強みな一方、Pocket 4は気軽かつミラーレスに劣らない解像度での撮影が強みになりそう。
α7RVのサブ機、あるいは軽装日帰り登山ならPocket 4だけという選択肢が現実的になってきそうです。

出てくる写真がどれくらい質の高いものかが楽しみです…!
5Dジョイスティック+物理ボタンで操作性が改善
Pocket 4では5Dジョイスティック(倒す角度でズーム速度を調整可能)と、ズーム専用ボタン・カスタムボタンが新設されました。
これはPocket 3ユーザーなら一度は経験する「ズームしようとして間違えてカメラが動いてしまう問題」の改善に繋がるはず。
登山目線で言えば、手袋をしたままでも操作しやすくなる可能性があります。
冬山や早朝の寒い時間帯の撮影で効いてくるポイント。

手袋したままボタン操作できるかは、実機で確かめたいところ!実際に触れた人のレビューを待ちたいです。
OsmoAudio 4チャンネルで音声面が大幅強化
Pocket 4はOsmoAudio 4チャンネルに対応し、DJI Mic 3トランスミッター2台+内蔵ステレオマイクで4チャンネル同時録音が可能に。
山の環境音を立体的に収録したり、パーティー登山での複数人会話を拾ったり、Vlog本格派にはかなり刺さる進化です。

マイクとの連携が簡単にできるのも、Osmo Pocketシリーズの強みですよね!
シャッタースピードが最大4秒で星空写真の撮影も可能に?
ニッチですがかなり気になっていたポイント。
Pocket 3では写真のシャッタースピードが最大1秒のため、星空の撮影にはかなり苦しい設定しかできませんでした。
それが今回のPocket 4では4秒まで設定が可能に。
星空撮影では4秒はまだ不足感が否めないのですが、一度検証してみてどれくらいの写真が撮れるかを確認してみたいところ。
星空撮るための広角単焦点レンズを代わりにPocketが担ってくれる日が訪れるかも…と考えると、期待が膨らみます。

Pocketでインターバル撮影による星空タイムラプスができたら、もう最高ですね!
逆に変わらない・注意すべきポイント
進化点ばかり強調されがちですが、登山視点では変わっていない点・むしろ退化した点も正直にお伝えしておきます。
重量は逆に約10g増(190.5g)
重量は 179g → 190.5g と約11.5g増加。
10g程度なら誤差と言えば誤差ですが、登山ではグラム単位の軽量化にこだわる人も多いので、軽くなって嬉しい進化ではないことは押さえておきたいポイント。
防塵防滴性能はPocket 3から据え置き
Pocket 4も防塵防滴性能は公式にうたわれていません。
雨天や砂埃の多い環境での使用は、引き続き自己責任での運用が必要です。
登山で使うなら防塵防滴は気になるポイントなので、カメラ全般の雨対策は別途考えておきたいところ。

画角・絞りはPocket 3と同じ
センサーは刷新されましたが、レンズ画角はフルサイズ換算20mm、f/2.0とPocket 3から変更なし。
すでにPocket 3で広角が足りないと感じていた人は、クリエイターコンボ付属の広角レンズアダプター(108度)を検討することになります。
動作温度は0〜40°C
冬山・雪山での使用を考えている人は注意。
動作保証温度は0〜40°Cなので、氷点下環境は自己責任になります(これはPocket 3も同じです)。
Pocket 3を使い込んで感じてきたこと

ここでは私が登山やキャンプ・旅行でPocket 3を使い込んで感じたことをお伝えします。
手軽かつ高品質な動画撮影ができるのは強み
登山やキャンプでは一眼ミラーレスを必ず持っていくのですが、ボディ+レンズで約1.5kgと登山の荷物としてはかなりの重さ。
持ち運びも工夫する必要があり、シーンによってはカメラの取り出しも億劫になることも…
ただOsmo Pocket 3くらいのサイズであればかなり気楽に持っていけますし、起動も早く素早い撮影が可能。
その上ミラーレスにも劣らない動画画質なので、スマホとの棲み分けもできているように感じます。

このサイズと取り回しで1インチセンサーというのが本当に驚きです…!
D-Log時に2倍ズームができないのが惜しい
ここぞというタイミングではD-Logで撮影することがあるのですが、その時にロスレス2倍ズームができないのが少し残念。
標準が20mmと広めなのですが、画質を保ったまま遠くの山や人物も大きく撮りたい…という時に対応できません。
今回Pocket 4では、その点が解消しD-Log撮影でも2倍ズームに対応。
換算40mmほどの標準域であればポートレートも印象的に撮れる上に、カラーグレーディングもできるのは非常に惹かれるポイントです。

新しい物理ボタンで2倍ズームにすぐ変更できるのも、Pocket 4の進化ポイントですね!
カラーの幅が少なかった

ソニーのαシリーズではクリエイティブルック、ZVシリーズではシネマティックVlog設定など、最近はカメラ内で色設定ができるモデルも増えてきました。
カラーグレーディングをせず手軽に好みの色にしたい人にはとても便利な機能。しかしこのような機能がPocket 3にありませんでした。
今回のPocket 4ではフィルムトーンという機能が追加されており、簡単に自分好みの色を出すことが可能になっています。
「綺麗な色味で撮りたいな」という人にはぴったりな機能になりそうです!
【筆者の意見】乗り換えた方がいい人・そのままでいい人

ここからは完全に私の主観ですが、Pocket 3ユーザーが乗り換えるべきかどうか、タイプ別にまとめました。
乗り換えた方がいい人
- 長時間撮影が多く、SDカード管理に疲れている人 → 107GB内蔵ストレージの恩恵は計り知れない
- 静止画もPocketで済ませたい人 → 約3700万画素で一気に写真機としても活躍
- 山岳風景のダイナミックレンジに不満があった人 → 12.6段から14段は効く
- 音声収録にこだわるVlog本格派 → OsmoAudio 4チャンネルは大きな武器
- 1年以上Pocket 3を酷使して、そろそろ買い替えタイミングな人 → どうせ買い替えるならPocket 4
Pocket 3のままで十分な人
- 4K/60fpsまでで撮影ニーズが満たされている人 → 4K/240fpsや新センサーの恩恵は限定的
- SDカード運用フローが既に確立している人 → 107GB内蔵ストレージの価値は相対的に低い
- 1g単位の軽量化にこだわる超軽量志向の登山者 → 10g増はむしろマイナス
- 予算を抑えたい人 → Pocket 3は発売から2年半経って値崩れ中。コスパは最高
- α7RVなど別のメイン機材があり、Pocketはサブに徹している人 → 今のままで運用可能

私は「乗り換えアリ」派。特にSDカード管理から解放されるのは大きい。
ただ、Pocket 3への不満が明確にない人は、慌てて乗り換える必要はないかなと思ってます!
これから初めて買う人はどっち?
基本的にはPocket 4を推奨します。
理由はシンプルで、Pocket 3で積み残されていた課題(SDカード依存、バッテリー持ち、操作性)がほぼ解消されているから。
ただ、予算を抑えたい人にはPocket 3もアリです。
発売から2年半経ってかなり値崩れしており、基本性能は今でもトップクラス。差額でマイクやフィルターなどのアクセサリーを揃える戦略も現実的です。
登山用カメラ全般の選び方は、以下の記事にまとめているので、Pocket以外も含めて迷っている方はぜひ。

まとめ:Pocket 4は登山ユーザーにとって買い
Pocket 3自体もまだまだ現役で利用できるモデル。
Pocket 4は、Pocket 3ユーザーから見ると劇的な進化ではなく完成度アップのアップデートだと感じました。
ただしその完成度アップの内訳が、内蔵ストレージ・バッテリー・音声・操作性と、多くのユーザーにとって地味に効いてくる項目ばかりなのがポイントです。
慌てて乗り換える必要はないけれど、条件が揃えば乗り換える価値は十分ある——そんな立ち位置のカメラだと感じています。

長く愛用できる相棒を見つけるって、登山とカメラの幸せな関係性だと思うんです。Pocket 3でもPocket 4でも、山で撮る楽しみが広がるなら、どちらを選んでも正解です!
実際に購入したり実機に触れたりする機会があれば、改めて登山での実機レビュー記事を書く予定です。お楽しみに!
今回は、以上!







