【那須岳】初冬の新雪を楽しむ!コースやアクセス・実際に登った様子を紹介【山とカメラ Vol.9】

栃木県の北端、福島との県境に隣接する那須岳。
ロープウェイもあることから気軽に山を楽しむスポットとして有名です。
そんな那須岳に、今回は12月頭の新雪のタイミングで行ってきました!
- 那須岳についてとオススメの季節
- 那須岳のアクセス・オススメコース
- 筆者が実際に登ってきた活動内容と感想
那須岳の紹介や、筆者が実際の登ってきた活動の紹介をします!

景色良し、登りごたえ良しの山です!
那須岳について
那須岳はどんな山?
栃木県と福島県の県境に隣接する、標高1915mの山。
那須ロープウェイから標高1678mまで登ることも可能なため、観光目的で来られる方もたくさんいます。
正式には茶臼岳(ちゃうすだけ)や朝日岳、三本槍岳といった「那須連山の総称」が那須岳とのことです。(1915mは茶臼岳)
山の名前 | 那須岳(茶臼山) |
場所 | 栃木県那須郡那須町 |
標高 | 1915m |
山の天気 | 直近の天気はこちら(てんきとくらす) |
那須岳のオススメの季節
那須岳の登山にオススメの季節は6月~10月まで。
登山道が比較的歩きやすいこともあり、雪がない無積雪期が歩きやすいため上記の期間がオススメです。
また10~11月には初冠雪、4~5月は残雪の可能性があるため、季節の節目は現地情報をしっかり確認の上で登山に向かってください。

那須町が提供しているライブカメラなどを参考にしてみてください!
特に例年10月頃は紅葉シーズンとなり、姥ヶ平(うばがだいら)に広がる紅葉のパノラマを見に、毎年観光客と登山客で賑わいます。

那須岳のアクセス
都心から交通機関で移動の場合、高速バスもしくは東北新幹線の利用となります。
ロープウェイ山麓駅の近くに駐車場はありますが、山麓駅より1km先の「峠の茶屋駐車場」と1km下の「県営大丸駐車場」も利用可能なようです。

山麓駅の駐車台数は多くないので、ハイシーズンは少し歩いての移動も必要になるかもしれません。
那須岳のオススメコース2選
茶臼岳や朝日岳などが連なりロープウェイもある那須岳は、モデルコースがとても充実しています。
その中でも今回はオススメのコースを2つ紹介します!
オススメコース1:山頂駅~茶臼山 往復コース
初心者にオススメのコースは、ロープウェイを利用して山頂まで登り、茶臼岳のお釜を回って帰ってくるコース。
片道1kmほどしかないので、すぐに山頂まで到達することができます。
登山というより軽いハイキングに近いコースなので、登山を全くやったことがない方や「体力に自信ないけど、山頂の綺麗な景色を見たい!」という方にちょうど良いコースです。

手軽に山頂まで行けるのは、ロープウェイの魅力ですね!
オススメコース2:峠の茶屋登山口~朝日岳・茶臼岳 縦走コース
登山経験のある方は、峠の茶屋登山口から出発して朝日岳・茶臼岳を縦走し、ロープウェイをゴールとするコースがオススメ。
ロープウェイより先にある峠の茶屋駐車場からスタート。朝日岳に向かう道中からは、隣にそびえる茶臼岳が見えます。
ロープウェイでの往復からでは見えない、那須連山の姿を味わえます。

朝日岳への道は狭い場所もあるため、注意して進む必要のある場面もあります。
自分に合うコースにカスタマイズしよう
オススメコース1やで紹介したように、帰りのみロープウェイを利用する・縦走は朝日岳と茶臼岳にするなど、自分の好みや体力に合わせて調整しやすいのが那須岳の魅力。
よりハードなコースを選びたい方は三本槍岳まで縦走したり、ロープウェイを利用しないなどのカスタマイズが可能です。
モデルコースを参考に、自分にぴったりなコースを選んで登ってみましょう!

登山計画をするのも1つの楽しみですね!
那須岳に登ってきた!活動と撮影した写真を紹介
今回はオススメコース2で紹介したルートをもとに朝日岳・茶臼岳を登ってきました!
12月頭で、徐々に雪が降り始めた新雪のタイミングを狙いました。
雪化粧をまとった茶臼岳を一望できる景色は、冬の那須ならではの体験でした。
新雪の那須岳登山⛄️⛰ / Kohさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
峠の茶屋駐車場から出発!雪の積もった道を歩く
朝9時に那須ロープウェイ山麓駅の駐車場に到着。必要な荷物を整えて、峠の茶屋まで歩きます。

写真の通り駐車場は凍結している部分が多くありました。
冬に登山される方は事前に積雪や路面凍結を確認の上、スタッドレスタイヤや登山装備を整えて山に向かってください。

冬場の登山は事前確認が大事です!
ちなみに筆者の雪山経験は少なめで、以前紹介した赤城山と他に1,2回程度。久しぶりの雪山にワクワクしていました。


すでに登っている方々がいる様子

冬季は営業していないとのこと
積もった柔らかい雪を感じながら、足を進めていきます。
峠の茶屋から少し歩くと、那須岳登山口の標識と鳥居が見えてきました。ここからが今回の登山のスタート。


天気は良好。青々とした空に、白く染まった山が映えていました。
ここから朝日岳と茶臼岳の中継地点となる、蜂の茶屋を目指します。
まずは蜂の茶屋へ。久しぶりの雪山を撮影しながら進む
道中の左手には茶臼岳のお釜の外側が見えてきます。
登山口から入ってしばらくするとガレ場の始まり。登った時期では岩が埋もれるほどに積雪しておらず、普通の登山と大きく変わらない感覚で登れました。
凍結によるスリップの危険も少なく、アイゼンやチェーンスパイクを外して登っている方がほとんどでした。



後ろを振り返れば、那須連山の隙間から見える白河市方面がちらりと見えました。1800mほどの山になると、それだけで景色の見応えがありますね。
ロープウェイ付近は快晴に見えましたが、いざ登ってみると風が強く、大きい雲も速く流れてくる印象でした。
避難小屋である蜂の茶屋までは基本ゴロゴロした岩の道が続いていましたが、日当たりの悪い部分では若干積雪していた部分も。臨機応変にチェーンスパイクを使用します。



登山口からおよそ50分ほどで蜂の茶屋に到着。
夏山だとサクサク登る方な自信はありますが、雪山は安全第一で。歩きづらいこともあり、通常よりはゆっくり目に登ってきました。

到着はしたものの、茶臼岳前に昼食時間として寄ることにしたので通過。そのまま朝日岳へと向かいます。
朝日岳へ。山頂から望む茶臼岳に感動
茶屋から朝日岳まではkmほどと大して遠いという距離ではありません。代わりに傾斜がキツくなる部分が多く、道幅が狭いため歩行に注意が必要な場面にいくつか遭遇します。


道中に見える景色を観察すると、遠くに綺麗な樹氷が広がる一帯を発見。カメラでズームしてから撮影したのが以下になります。
手前の樹氷と奥に広がる連山の対比が素敵で、お気に入りの一枚。

そしてしばらくすると、茶臼岳の全体が見えてきました。
このタイミングは雲の晴れ間も丁度良く、「おぉ…!」と一声。山の裾からお釜まで形がしっかりと分かります。
茶臼岳山頂の景色に負けず劣らずではないか、と感じる一望でした。


茶屋から出発して約40分ほどで朝日岳に到着。山頂には標識と小さな鳥居のみ。
残念ながら山頂到着~茶屋に戻るまでは雲と暴風の中に入ってしまい、あまり景色は望めませんでした…


蜂の茶屋に到着したら、室内で昼食の時間。
ちょうど12時頃の昼時で天候が荒れていたこともあり、小屋の中はそこそこの人数が集まっていました。


休憩後に茶臼岳へ。那須地域を一望できる山頂へ
一息休憩を挟んだら、いよいよメインの茶臼岳へ。
その時々の天候によって体温を調節する必要があるため、アウターを着たり脱いだりで調整します。
特に今回は朝日岳付近で急激に気温が下がったため、ここまでの移動は厚めのアウターを着ました。冬山に行く際にも、体温調整は重要です。

山頂までの道は、これまでより比較的雪が積もっていました。太陽の光が茶臼岳の影になりやすい部分が道となっていたからか?と考えています。
茶屋からは上りが続き、お釜口まで200m弱登ります。雪道なのでペースはゆっくりと。


登り切ったらお釜をぐるりと一周。来た方向を見ると、朝日岳や三本槍岳が見えます。
白く筋が出るように色付けされた山肌がとても新鮮で、立ち止まっての撮影もかなり捗りました。

そしてついに…茶臼岳山頂に到着しました!
山頂には那須岳神社と書かれた石造の祠が迎えてくれます。

そして近くにある鳥居の向こう側には、那須地域の街並みと奥に続く山々。
那須連山の高さから見えるこの景色、絶景です。山頂でしばらく休憩と撮影タイム。
雪山に慣れていないこともあり歩きづらさと格闘しましたが、ここまで登ってきて良かったと思う一幕です。


帰路に着きたい時間とロープウェイの時刻表を確認して、下山を開始。
ピークからの下山で斜度は大きめなので、スリップしないよう歩きます。
山頂から近い場所にロープウェイがあるのは便利ですね。下りの距離を短縮できるのはありがたいです。

今度はハイシーズンの茶臼岳の姿も見てみたいなと思いながら下山。
たまたま新雪の時期が最初でしたが、夏や紅葉の時はまた違った景色で感動するんだろうなあと。安全に気をつけながら登れば、年中楽しみがあるのが登山の醍醐味ですね。

まとめ:那須岳は柔軟なコース選択と那須を一望できる景色が魅力的な山!
今回は那須岳を紹介しました。
手軽に景色を楽しみたい方や健脚向きなコースもあり、多くの方に愛されている山だなあと感じる山でした。

手軽なコースであれば新雪期でも登りやすく、雪山初心者にもピッタリな山です!
ロープウェイもあり登山しやすい環境が整っているので、ぜひ一度登ってみることをお勧めします!
今回は、以上!!
