【雲取山】東京都最高峰に1泊2日で登頂!コースやアクセス・実際に登った様子を紹介【山とカメラ Vol.10】

東京都最高峰「雲取山(くもとりやま)」に、1泊2日で登ってきました!
ブナ林に包まれた長い登山道、静かな山小屋、霧に煙る幻想的な稜線。
そして、鹿や猫といった癒しの出会いもあり、記憶に残る登山旅となりました。
今回は、登山の様子を中心に、雲取山の基本情報・おすすめコース・山小屋の体験談までたっぷりとご紹介!
📹登山の様子はYouTubeでも公開中

「Masa」さんと一緒にOutGraphのYouTubeチャンネルを開始しました!ぜひご視聴ください!
動画では、登山中のリアルな風景や会話、自然の音や雰囲気もそのまま感じられるようにしています。
ぜひ、ブログと合わせてご覧ください!

登りごたえあり、自然の癒しあり。静かに過ごせる素敵な山です!
雲取山はどんな山?
「雲取山(くもとりやま)」は、東京都・埼玉県・山梨県の3県境にまたがる山です。
標高は2017mで、東京都の最高峰としても有名です。
「日本百名山」のひとつでもあり、都心からアクセスしやすいのに、本格的な山歩きが楽しめるのが魅力!
ブナやミズナラの森、霧に包まれた幻想的な稜線、そして穏やかに整備された登山道が続き、登山初心者〜中級者にもおすすめの山です。
山の名前 | 雲取山(くもとりやま) |
標高 | 2017m |
所在地 | 東京都・埼玉県・山梨県の境界 |
登山レベル | 中級者向け(距離はやや長め) |
おすすめ季節 | 5月〜11月(新緑や紅葉、晩秋が特におすすめ) |
特徴 | 東京都最高峰、日本百名山、山小屋泊が可能 |
雲取山のおすすめシーズン
雲取山は、5月〜11月頃が歩きやすくておすすめです。
春は新緑が気持ちよく、10月下旬〜11月上旬は紅葉が美しく山を染めます。
12月〜4月頃は積雪や凍結があり、登山経験者向けとなります。
天候の変化も大きいため、無雪期でも防寒具や雨具の持参は必須!
特に11月後半は、朝晩の気温が一桁になることもあります。

私が登った日も、夜は霧が立ち込めて冷え込みました
雲取山のアクセス
公共交通で行く場合は、JR青梅線「奥多摩駅」から西東京バスで「鴨沢バス停」まで向かいます。
そこから舗装された道を20分ほど歩くと、今回の登山スタート地点「小袖登山口(小袖乗越)」に到着します。
バスは本数が少ないので、時刻表の事前確認が必須!
マイカーの場合は、中央道〜青梅街道経由で小袖乗越駐車場(無料/約45台)へアクセス可能です。
土日や紅葉シーズンは早朝に満車になることもあるので、なるべく早めに到着するのが安心。
雲取山のおすすめ登山コース
雲取山にはいくつかルートがありますが、今回紹介するのは代表的な2つのルートです。
距離は長めですが、どちらも整備されていて歩きやすいのが特徴。
あなたの体力や時間に合わせて、無理のない計画を立ててみてくださいね。
鴨沢ルート(小袖登山口から往復)
初心者〜中級者に最も人気のあるルートです。
小袖登山口からスタートして、稜線を歩き、雲取山荘を経由して山頂を目指します。
途中には七ツ石小屋やブナ坂など、休憩にぴったりなスポットも多数。
全体的に傾斜は緩やかで、歩きやすい登山道が続きます。
ただし距離が長い(片道約11km)ため、日帰りではなく1泊2日で登るのがおすすめです。
小袖登山口 → 七ツ石小屋 → ブナ坂 → 小雲取山 → 雲取山荘(泊)→ 雲取山山頂 → 下山
累積標高:約1300m
歩行距離:約22km(往復)
所要時間:1泊2日(各日4〜6時間目安)
三峯神社ルート(秩父側)
埼玉県側の三峯神社からスタートするルートです。
標高1100m付近からの出発なので標高差は少なめ。
稜線歩きがメインで、比較的なだらかなルートです。
ただし、アクセスはやや不便でバスの本数も少ないため、事前の下調べが必須!
関東のパワースポットとして有名な三峯神社からの出発は、気分も上がりますね。

今回は鴨沢ルートを選びました!
雲取山に登ってきた!登山体験レポート
ここからは、実際に登った1泊2日の体験記です。
登山ルートは「小袖登山口 → 七ツ石小屋 → 雲取山荘 → 雲取山山頂 → 下山」の王道ルート。
春の冷たい風が心地よく、静かな山旅になりました。

以下実際に登ってきた時の記録です!
雲取山 / Kohさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
1日目スタート|小袖登山口から七ツ石小屋へ
朝8時過ぎ、小袖登山口を出発。
最初はブナやミズナラの森をゆるやかに登っていきます。
木々の間から太陽の木漏れ日が差す登山道は、とても静かで心が落ち着きます。
このあたりでは、登山者がまだ少なかったこともあり、鹿の姿を何度か見かけました。
自然の中でふいに出会う動物たちに、登山の楽しさを改めて実感します。

七ツ石小屋で猫に癒される
登山開始から1時間半ほどで、七ツ石小屋に到着。
とっても静かで落ち着いた雰囲気の山小屋です。

ここで昼食を取りながらひと休みしていたところ、のんびりと現れたのが小屋の看板猫・梵天丸(ぼんてんまる)。
登山中に猫と出会えるとは思わず、思わずカメラを向けてしまいました。

この癒しの存在に、すっかり心が和みました。
猫派も犬派も関係なく癒される、山の天使です。

動画の中でも、出発するときに足に擦り寄ってきたりと、可愛い姿を見せてくれました…!
七ツ石山に到着!雲取山へと続く尾根を眺める
小屋から出発してから、坂の勾配が上がります。
山の中を歩いて20~30分、七ツ石山に到着。
この山頂はかなり開けた景色を一望でき、これから通る尾根道が綺麗に見えました!

この辺りから雪が徐々に残ったままでした。
チェーンスパイクを履くほどではありませんが、前日雨だったこともあり足場はぬかるみが多い状態です。

ブナ坂〜小雲取山|視界がひらけてくる稜線歩き
七ツ石山を出発し、しばらく進むとブナ坂に到着。
ここからは開けた稜線に出て、秩父・奥多摩方面の山並みを一望できます。
特に「ヨモギノ頭」付近では、これまで登ってきた稜線を一望できておすすめの景色。
動画内でも登場していますが、このポイントはぜひ写真に残しておきたい絶景スポットです。

空気も澄んでいて、遠くの稜線までくっきりと見渡せました。
その先にある「小雲取山」は、脇道を行ったところに山頂の札があるので少々見つけにくいです。

ついに雲取山山頂!ロングコースを歩いた達成感
小雲取山を越えてすぐ、雲取山の避難小屋が見えてきます。もう少しで山頂!

そして、ついに雲取山山頂に到着!
Masaさんと私もかなり疲れ切っていたので、喜びは人一倍。
ランドマークの前で二人で写真を撮ってもらいました。



山頂で少し休憩。ここまででたくさん登ってきた足を休ませます。
計画していたペースより30分ほど遅れていましたが、かなり早めペースの計画だったので時間の余裕は少しあり。
しばらくして山荘に向け出発しました。
雲取山荘に到着!
山頂からはチェーンスパイクを装着。下り道は凍結していました。
春の季節は凍結箇所も多いので、山道の状況を調べたりチェーンスパイクを持っていくことをオススメします。

しばらくすると、ついに本日の宿「雲取山荘」に到着!
山頂直下に位置する大きな山小屋で、スタッフさんの対応もとても丁寧でした。
この日はほぼ満席でしたが、共有部屋でも静かで快適。
中は綺麗に整えられており、とても快適。
暖かいこたつのある部屋でホッとひと息つくと、「あぁ…登ってきてよかった」と感じます。


小屋で販売されていたカップ麺とビールを、夕食前のちょっと贅沢なご褒美としていただきました🍜🍺
体にしみる味。最高の瞬間です。
小屋の食事はご飯のおかわり自由。お腹も満たされました。

雲取山荘、とても過ごしやすくファンになる方も多いと思う。
2日目スタート|霧の山頂と、早朝の静かな下山
朝6時頃。
まだ空がぼんやりと明るくなり始めた頃、雲取山荘を出発しました。
外は一面の霧に包まれていて、視界は20〜30mほど。
風も少し吹いていて、気温は一桁台と思われる寒さでした。

ご来光を狙うつもりはなく、天気が崩れる予報だったので、なるべく早く下山することを意識して行動開始。
霧の稜線を抜けて、下山スタート
雲取山荘から山頂までは、ゆるやかな登りで約20分。
そのまま山頂をあとにし、スタート地点へ向かいます。
登ってきた道を引き返すルートでしたが、朝の森はどこか別世界のような雰囲気。
鹿の姿を再び見かけたり、木々の間から一瞬だけ差し込む光が神々しく感じたり。


登りでは気づかなかった自然の表情に、また感動させられました。

山は晴れていなくても、美しい。
七ツ石小屋で一息。猫は…お休み中?
下山の途中、七ツ石小屋で再び休憩。
昨日は迎えてくれた猫の梵天丸は、今日は姿を見せず。
このタイミングは雨が降り始めていたので、どこかに雨宿りしていたのかもしれません。
(それもまた自由で、山の猫らしくて良いですね)
小屋前のベンチに座って、おにぎりでお腹を満たしひと休み。
この静かな時間が、下山の疲れを癒してくれました。
10時頃、小袖登山口に無事下山!
そのまま順調に下山を進め、午前10時半ごろ、小袖登山口に帰着。
お疲れさまでした!
この日は早めの行動をしたことで、天気が崩れる前に行動を終えられたのも良かった点でした。
その後、奥多摩方面へ戻り、温泉と昼ごはんでで体を癒してから帰路へ。
1泊2日、程よい疲労感と大きな満足感を残して、今回の雲取山登山が無事に終了しました。

早めの行動、大正解でした◎
まとめ|ロングコースの間に動物や自然、達成感を味わえる山
今回登った雲取山。
長い距離を歩くことで得られる達成感と、稜線で感じる静けさと自然の美しさ。
登山道や山小屋の整備も行き届いていて、とても歩きやすい印象でした。
「山小屋泊を初めてやってみたい」
「都内から行ける静かな山を探してる」
そんな人には本当におすすめできる山だと思います。
📹 YouTubeでも雲取山登山の様子を公開中
動画ならではの“霧の山頂の空気感”や“猫との出会い”など、ぜひチェックしてみてください!
またいつか、晴れた日に山頂の日の出を見てみたい。
あの霧の稜線とは違った景色を見に行こうと思います。
次は、紅葉の季節かな?
今回は、以上!